能登の中学生を島原に招待 サッカーで交流 普賢岳災害復興学ぶ 長崎県

長崎新聞 2025/05/05 [12:00] 公開

歓迎式で能登半島地震・豪雨災害について報告した石坂主将(中央)と部員ら=島原市、平成町多目的広場

歓迎式で能登半島地震・豪雨災害について報告した石坂主将(中央)と部員ら=島原市、平成町多目的広場

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昨年の能登半島地震・豪雨災害で被害を受けた子どもたちを励まそうと、長崎県島原市で4日、石川県中能登町の町立中能登中サッカー部員ら21人を招いた「第35回島原招待サッカー大会」(同実行委主催)の歓迎式が開かれた。サッカー部員は5日まで全国のチームと対戦するほか、約35年前の雲仙・普賢岳噴火災害の被災地を訪れ、復興の過程を学ぶ。

 同大会は島原半島の中学サッカー関係者が噴火災害さなかの1991年に第1回を開催。被災地の子どもを無料招待するのは東日本大震災後の2011年12月の「冬季中学生親善サッカー大会」以来2回目。今回は県内外の31チーム計約千人が参加する。

 歓迎式は平成町多目的広場であり、牟田満実行委員長が「昨年正月の大地震、9月の豪雨災害とつらく悲しい思いをしたと思います。少しでも希望と勇気を届けることができれば」とあいさつ。中能登中サッカー部の石坂天主将(14)は被災体験を報告した上で「招待してくださりありがとうございます。大会を通じてサッカーだけでなく、人として大切なことを学びたい」とお礼を述べた。

 同実行委は5日まで、同校の滞在費の一部をクラウドファンディングで募っている。