鎮西学院長の『不当』発言問題 元監事「攻撃的かつ威迫的、誰も制止できず」 長崎県諫早

長崎新聞 2025/05/05 [10:54] 公開

長崎県諫早市の学校法人鎮西学院の姜尚中(カンサンジュン)学院長(74)が、昨年2月の理事会で、当時監事だった男性弁護士に「大学生以下だ」などと発言し、学院が設置した第三者委員会の調査で「発言は極めて不当」と認定された問題で、男性弁護士は3日、コメントを出した。「発言は攻撃的かつ威迫的で学校法人の教学部門のトップの発言かと耳を疑うもの。誰も姜氏を制止できず、理事会が姜氏の暴言により支配されるのではないかと不安を感じた」とした。
 姜氏は2日に公表した所感で、監事が学部長選挙に関する意見書を理事会に提出する前に事実確認を怠ったという旨の主張をしている。その点について「第三者委も認めるとおり、(提出した)意見書は理事長が事実関係を調査し理事会などに報告すべきである旨を述べるものであり、事実確認を怠った意見であるとの批判は的を射ていない」と反論した。
 また、第三者委設置前の理事会で、姜氏の発言に対する処分について、第三者委の結論に従う旨の決定がされていることを指摘し、「(理事会の)今後の対応に注目している」とした。