ATMで焦る20代女性…詐欺を防止、十八親和銀行の3人に感謝状 長崎・川棚署

長崎新聞 2025/04/04 [12:13] 公開

感謝状を受け取った(左から)橋口さん、今城さん、山下さん=川棚署

感謝状を受け取った(左から)橋口さん、今城さん、山下さん=川棚署

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来店した20代女性のニセ電話詐欺被害を防いだとして、長崎県の川棚署は1日、十八親和銀行東彼杵支店課長の橋口久仁恵さん(55)ら3人に署長感謝状を贈った。
 感謝状を受けたのは、ほかに同支店課長代理の今城(いまじょう)大貴さん(29)、パートの山下美那子さん(46)。
 3月19日午後4時半ごろ、ATMコーナーで焦っている様子の女性に山下さんが事情を確認。女性が動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)で知り合った男性から『指定口座に12万円振り込めば、報酬12万円の企業案件に12万円上乗せし、24万円を振り込む』と言われた」と話したため、詐欺被害を疑い、橋口さん、今城さんに相談した。
 橋口さん、今城さんは女性を応接室で落ち着かせて、警察に相談するよう説得。山下さんらは「東南アジア系の外国人のようだった。支店から詐欺被害を出さない、と申し合わせていた。ニセ電話詐欺などの手口を行内で共有していた」と話した。喜多祐二署長は「水際でよく食い止めてくれた。日ごろの心がけの成果」と感謝した。
 同署によると、管内では昨年1年間に、ニセ電話や交流サイト(SNS)型ロマンスなど詐欺事案が計12件発生、被害総額は計約4900万円に上った。