長崎、大分、福岡、佐賀の4県を主会場とする全国高校総合体育大会(インターハイ=北部九州総体)は4日、各地で11競技が行われ、長崎県勢はレスリング男子個人55キロ級で小川大和(島原)が初優勝した。県勢の男子個人優勝は2009年近畿インターハイの74キロ級を制した村上貴之(島原)以来、15年ぶり。今大会県勢第1号の金メダル。
バドミントン男子シングルスの草ノ瀬悠生(瓊浦)は銀メダルを獲得。高田隆誠と組んだダブルスも3位に入った。弓道団体は男子の海星、女子の島原が決勝トーナメントに進出した。
卓球は大村市のシーハットおおむらで団体が始まり、2回戦から登場した女子の鎮西学院が福井商に3-1で競り勝って3回戦に進出した。
5日は各地で剣道、重量挙げなど7競技を実施する。
◎レスリング・小川 貫いた「絶対に引かない」
決勝のマットに上がる前に何度もイメージした。「前に出てプレッシャーをかける。自分のスタイルを貫いて勝つ。絶対に引かない」。レスリング男子個人55キロ級の小川(島原)が、強気で攻め続けてインターハイ初優勝を飾った。
昨季までは1階級下の51キロ級で活躍。インターハイは1、2年時とも3位入賞、昨夏のU17世界選手権も制するなど実績を残してきた。その後、階級を上げての挑戦が始まったが「最初は押しつぶされたりして力の差を感じていた」。結果が出ない時期も続いたが、持ち味でもある努力は惜しまなかった。徐々に力負けしないようになると、6月の九州大会で優勝できた。自らの成長に自信が持てた。
今大会も順調に勝ち進んだ。春の全国選抜大会王者との準決勝は、3-3から場外に押し出して1点リードすると、終盤にも加点。冷静に、攻めて勝ちきり、インターハイで初の決勝に進んだ。
最後の相手は1年時のジュニアオリンピックで敗れていた貴船(東京・自由ケ丘学園)。伊藤監督の「守りに入らずに攻めて出し切ってこい」という言葉を胸に、引かずに前へ出た。勝負を決めた“一発”は2-1とリードしていた残り時間約40秒。タックルを冷静にいなして素早くバックに回り、決定的な2点を追加した。55キロ級で初めて全国の頂点に立った。
常に目標にしている日本一。「届かないということは、まだ足りないものがある」。そう自らを戒めて頑張ってきた。「気持ちが折れそうになると、仲間や先生たちに助けてもらった。最後の得点も仲間の声で一踏ん張りできた。この勝ちは自分ではなくチームで取った日本一」。高校最後の夏、最高の恩返しもできた。
バドミントン男子シングルスの草ノ瀬悠生(瓊浦)は銀メダルを獲得。高田隆誠と組んだダブルスも3位に入った。弓道団体は男子の海星、女子の島原が決勝トーナメントに進出した。
卓球は大村市のシーハットおおむらで団体が始まり、2回戦から登場した女子の鎮西学院が福井商に3-1で競り勝って3回戦に進出した。
5日は各地で剣道、重量挙げなど7競技を実施する。
◎レスリング・小川 貫いた「絶対に引かない」
決勝のマットに上がる前に何度もイメージした。「前に出てプレッシャーをかける。自分のスタイルを貫いて勝つ。絶対に引かない」。レスリング男子個人55キロ級の小川(島原)が、強気で攻め続けてインターハイ初優勝を飾った。
昨季までは1階級下の51キロ級で活躍。インターハイは1、2年時とも3位入賞、昨夏のU17世界選手権も制するなど実績を残してきた。その後、階級を上げての挑戦が始まったが「最初は押しつぶされたりして力の差を感じていた」。結果が出ない時期も続いたが、持ち味でもある努力は惜しまなかった。徐々に力負けしないようになると、6月の九州大会で優勝できた。自らの成長に自信が持てた。
今大会も順調に勝ち進んだ。春の全国選抜大会王者との準決勝は、3-3から場外に押し出して1点リードすると、終盤にも加点。冷静に、攻めて勝ちきり、インターハイで初の決勝に進んだ。
最後の相手は1年時のジュニアオリンピックで敗れていた貴船(東京・自由ケ丘学園)。伊藤監督の「守りに入らずに攻めて出し切ってこい」という言葉を胸に、引かずに前へ出た。勝負を決めた“一発”は2-1とリードしていた残り時間約40秒。タックルを冷静にいなして素早くバックに回り、決定的な2点を追加した。55キロ級で初めて全国の頂点に立った。
常に目標にしている日本一。「届かないということは、まだ足りないものがある」。そう自らを戒めて頑張ってきた。「気持ちが折れそうになると、仲間や先生たちに助けてもらった。最後の得点も仲間の声で一踏ん張りできた。この勝ちは自分ではなくチームで取った日本一」。高校最後の夏、最高の恩返しもできた。