長崎市の私立海星高2年の男子生徒=当時(16)=が自殺して7年となった20日、両親と兄は生徒が亡くなった市内の現場を訪れ献花した。父親(56)は「(息子の)はかなく短い16年の生きた証しとして(いじめが減るように)今後も行動を起こしたい」と語った。
小雨が降りしきる中、両親らは生徒が「母の日」に贈っていたカーネーションの花束を手向けた。母親(52)は「学校で子どもの命を守るためには、まずは大人が変わることが大事。先生方には継続的に研修を受けてほしい」と話した。
生徒の自殺を巡っては、学校設置の第三者委員会が「いじめが主たる要因」と結論付けた報告書を2018年11月に作成したが、学校側は自殺といじめの因果関係を否定。報告書の受け取りを拒んでいる。両親は22年11月、自殺は学校側がいじめの対策を怠ったためなどとして、同校を運営する学校法人に損害賠償を求め提訴し、係争中。
「いじめ減るよう行動」 長崎・海星高生の自殺から7年 両親と兄が献花
長崎新聞 2024/04/21 [11:45] 公開