MR5駅が駅名標リニューアル 「サブ駅名」に最寄り高校名を 各校コラボデザインで沿線PR 長崎

2024/03/18 [12:10] 公開

泉福寺駅の駅名標デザインで協力した東部長(左)ら=佐世保市瀬戸越3丁目

 松浦鉄道(MR)は、長崎県の佐世保、松浦両市の5駅の駅名標を新調し、最寄りの6校の高校名を「サブ駅名」として標示した。デザインに取り入れた絵や字はそれぞれの高校の美術部などとコラボして制作。12日は泉福寺駅=佐世保市=の駅名標で協力した県立佐世保工業高に感謝状が贈られた。
 サブ駅名は左石駅が「佐世保西高等学校前」、松浦駅が「松浦高等学校最寄り駅」、上相浦駅が「佐世保特別支援学校最寄り駅」、江迎鹿町駅が「鹿町工業高等学校最寄り駅」、泉福寺駅が「佐世保工業高等学校・西海学園高等学校最寄り駅」。
 MRでは運賃収入の3割を通学定期が占めており、高校生に「マイレール」意識をさらに醸成してもらおうとサブ駅名付きにリニューアルした。MRの駅名標の字体は国鉄時代のスタイルを踏襲した「ひらがな表記」がほとんどだったが、5駅は運輸局に届け出ている「漢字表記」に変更しわかりやすくしたという。
 いずれのデザインもMRのPRキャラクター「西浦ありさ」のイラストが登場し、松浦駅のアジフライや江迎鹿町駅の千灯籠、上相浦駅の愛宕山など地元をPRする絵が描かれている。
 泉福寺駅は国指定史跡の泉福寺洞窟を採用。12日の感謝状贈呈式ではMRの今里晴樹社長が「沿線地域を象徴するような素晴らしい駅名標が完成した」と佐世保工業高美術部の東夢人部長(17)に賞状を手渡した。洞窟に下見に行ったという東部長は「きれいな感じに仕上がった」と話した。