長崎市立中8校が統一制服に ジェンダーフリーで機能性向上! 保護者の負担軽減も

2023/12/01 [11:30] 公開

来年度から長崎市立中8校で導入される統一制服=同市元船町、ゆめタウン夢彩都

 長崎市教委は来年度、市立中8校で統一デザインとなるジェンダーフリー制服を初めて導入する。学校ごとに異なる制服購入費を平準化し、保護者の負担を軽くするとともに、LGBTQ+(性的少数者)の生徒の多様性を尊重し、防寒など機能性を向上させる狙い。
 統一制服を取り入れるのは市立中計37校のうち、▽日吉▽西泊▽滑石▽横尾▽東長崎▽野母崎▽三和▽福田-の8校。横尾中は女子のみで、男子は現行通り。同校は「詰め襟の学生服の高校があり、進学後も続けて着用する人に対応するため」としている。
 統一制服は男女兼用。冬服は紺色のブレザー、スカート、ズボン。夏服はポロシャツで、白か紺を選ぶことができる。ブレザーは防寒性の高い三つボタン式で、左右のボタンは簡単に取り換えられる。伸縮性があり、撥水(はっすい)機能付き。洗濯機で丸洗いができる。
 市教委は2021年度、市制服検討委員会を4回開き、各中学校長らの協議で統一制服のモデルが完成した。採用する中学校が増えると、1着当たりの単価が抑えられるため、市教委は25年度以降の導入を各校に勧めている。
 価格は3万7千円前後の見通し。導入校によって、新入生でもきょうだいのお下がりなど現行の制服を着ることができる。
 同様の統一制服は、大村市教委も来年度から市立中全6校で導入する。