アミュ長崎新館で内覧会 最新トレンド中心に86店舗 博多に次ぐ規模 10日オープン

2023/11/09 [10:30] 公開

国内再上陸のフォーエバー21が入る3階=アミュプラザ長崎

 新しいJR長崎駅ビルの商業施設「アミュプラザ長崎新館」(長崎市尾上町)の内覧会が8日あった。9日のプレオープンを経て、10日に正式オープンし記念企画も始める。
 新駅ビル1~4階と5階の一部の約2万1700平方メートルで、JR九州が九州7駅で展開するアミュプラザの中で博多に次ぐ規模。最新トレンドのファッションやコスメを中心に、長崎県内初出店を含む86店舗が入る。
 このうち米衣料品チェーン「フォーエバー21」は国内から一度撤退したが、今年2月にウェブ販売を皮切りに“再上陸”。長崎が4店舗目となる。従来の大量生産・販売から、環境に配慮したサステナブル(持続可能)なスタイルに転換した。中高生から20代前半をターゲットに、洋服やアクセサリーなど約千点をそろえる。担当者は「九州唯一の店舗。県外からの客を呼び込みたい」と意気込む。
 コスメエリアにはビューティーセレクトショップ「フルーツギャザリング」が出店。フランス発「ポール&ジョー」など県内初登場15ブランドを含む23ブランドの化粧品や香水が並ぶ。
 生活雑貨系はデンマーク発「フライング タイガー コペンハーゲン」が出店。キッチン用品など約2千点を販売。担当者は「低価格の文房具などもあるので子どもにも来てほしい」と話す。
 中川政七商店(奈良市)は国内の伝統工芸品を中心にギフトを扱う。全国に紹介し知名度を上げた波佐見焼メーカー「マルヒロ」の皿やカップなど県産品もそろえる。
 本館よりも休憩スペースを多く備え、植栽は三原庭園(長崎市)がプロデュース。5階屋上庭園はオフィスゾーンにも隣接し、誰でも自由に憩える場となる。フロアごとにイメージカラーを変え、1階は海の青、2階は軍艦島と眼鏡橋の黒、3階は教会の緑、4階はランタンフェスティバルの黄、5階は中華街の赤を基調にした。
 運営するJR長崎シティ(長崎市)の赤木征二社長は「本館には足りなかった商品が入っている。新しい風を送り続け、100年以上使っていただけるような施設にしたい」と話した。

三原庭園がプロデュースした5階屋上庭園