ハウステンボス 数年で数百億円を投資し、新たなアトラクションを設置する方針 年間入場者300万人目指す

2023/09/27 [10:00] 公開

ハウステンボスの新たな成長戦略について会見する坂口社長(右)、森岡氏(左)ら=佐世保市、ホテルヨーロッパ

ハウステンボスの新たな成長戦略について会見する坂口社長(右)、森岡氏(左)ら=佐世保市、ホテルヨーロッパ

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 長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)は26日、アジア最大級の投資会社「PAG」傘下における成長戦略について記者説明会を開き、新たなブランドイメージ「憧れの異世界。」をテーマにした運営方針を発表した。数年間で数百億円を投資し、新たなアトラクションを設置する方針。来春には、乗り物のアトラクションを導入する。
 運営を支援するマーケティング会社「刀」(大阪市)の代表取締役CEOの森岡毅氏はHTBについて「伸びしろがある。本物のヨーロッパの美しい街並みがある。従業員の意識も高い。劇的な成長を遂げるには新しい知識、やり方を入れて化学反応させる必要がある」と強調、「日本を元気にする拠点。長崎が誇るテーマパークを盛り上げていきたい」と語った。
 成長戦略を実現するため、新たに調査・分析部門の「インテリジェンス部」や「アトラクション開発課」などを設置。年間入場者数はコロナ禍前の約2倍となる約300万人を目指す。
 ブランド化に向けた投資システムづくりの審議会も新設。森岡氏は「憧れを実感できるブランド。いつもの自分よりもハイクラスになる感動が味わえるテーマパークにしたい」。HTBの坂口克彦社長は「ブランドに対して、いろんな投資が集中していく。成長に期待してほしい。PAG、刀の協力で新しい力を生み出している。『憧れの異世界。』を盛り上げたい」と語る。
 県がHTBへの誘致を目指すIR(カジノを含む統合型リゾート施設)の計画認定が継続審査になっていることについて、坂口社長は「どちらになるのか早く決めてほしい。受注が取れない状況が続いている。どちらになっても期待に沿える成長戦略を立てている」と述べた。