長崎市は8日、防災行政無線のスピーカーの未整備地域に住む市民や聴覚障害者らを対象に無償で貸し出している防災行政無線の戸別受信機約9千台が活用されないまま保管されていることを明らかにした。
定例市議会一般質問で福澤照充議員(公明)に松尾裕彦危機管理監が答えた。
戸別受信機は気象や避難情報などを配信する市防災行政無線の内容を家庭などで聞くことができる。
市は2021年度末に完了した防災行政無線のデジタル化に合わせ、戸別受信機1万1740台(1台約2万円)を19年度に購入。このうち約2800台を無償貸与し、現時点で約9千台が残っているという。
福澤議員は“在庫”状態の戸別受信機の活用検討を要請。松尾危機管理監は市民に利用を働きかける考えを示した。
防災行政無線の戸別受信機 未利用9000台 長崎市議会
長崎新聞 2023/09/15 [10:00] 公開