九電みらいエナジー(福岡市)は1月31日、長崎県五島市で実証中の潮流発電機を改造した実機を、長崎市小瀬戸町で公開した。出力を1100キロワットに倍増。今後1年間、五島市の奈留瀬戸で、実際の電力系統に接続した国内初の本格的な実証に移行し、事業を委託した環境省などと実用化・商用化の早期実現を目指す。
九電みらいエナジーは九州電力の子会社で、再生可能エネルギー発電の開発から運営までを手がける。潮流発電の実証は環境省の事業として、2019~21年度、奈留島・久賀島間の水深40メートルの海底に、英国製の発電機500キロワット1基を設置して実施した。悪天候でも影響なく、計画通りに安定した運転を確認できたという。
22~25年度は同じ場所で26億円をかけて技術の確立を図っている。海洋再エネ関連産業の県内集積を目指すNPO法人、長崎海洋産業クラスター形成推進協議会(坂井俊之理事長)が共同事業者。
発電機は全高23メートル、重さ約千トン。改造は三菱長崎機工(長崎市)が担い、潮の向きや流速に応じ、発電機の向きや羽根の傾斜を変える制御機能を加えた。年間発電量は約241万キロワット時で、一般家庭約800世帯分に相当する。
九電みらいエナジーの水町豊社長は、九州周辺には潮流が速い適地が多く、特に離島は本土から独立したディーゼル発電がほとんどとして「離島が多い九州からカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)化を進める上で有力な電源」と強調。国内でのメンテナンスや耐久性、採算性を課題に挙げた。
堀上勝環境省大臣官房審議官は「地域で発電、活用し、地域の経済活性化に結び付けるのが重要。離島でも持続可能なエネルギー環境を整えたい」と期待を寄せた。
この日は、発電機本体に転写された絵を描いた奈留島の小学生と高校生も訪れて見学した。
九電みらいエナジーは九州電力の子会社で、再生可能エネルギー発電の開発から運営までを手がける。潮流発電の実証は環境省の事業として、2019~21年度、奈留島・久賀島間の水深40メートルの海底に、英国製の発電機500キロワット1基を設置して実施した。悪天候でも影響なく、計画通りに安定した運転を確認できたという。
22~25年度は同じ場所で26億円をかけて技術の確立を図っている。海洋再エネ関連産業の県内集積を目指すNPO法人、長崎海洋産業クラスター形成推進協議会(坂井俊之理事長)が共同事業者。
発電機は全高23メートル、重さ約千トン。改造は三菱長崎機工(長崎市)が担い、潮の向きや流速に応じ、発電機の向きや羽根の傾斜を変える制御機能を加えた。年間発電量は約241万キロワット時で、一般家庭約800世帯分に相当する。
九電みらいエナジーの水町豊社長は、九州周辺には潮流が速い適地が多く、特に離島は本土から独立したディーゼル発電がほとんどとして「離島が多い九州からカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)化を進める上で有力な電源」と強調。国内でのメンテナンスや耐久性、採算性を課題に挙げた。
堀上勝環境省大臣官房審議官は「地域で発電、活用し、地域の経済活性化に結び付けるのが重要。離島でも持続可能なエネルギー環境を整えたい」と期待を寄せた。
この日は、発電機本体に転写された絵を描いた奈留島の小学生と高校生も訪れて見学した。