高齢者の新しい呼び名は?アンケート 最多は『エルダー』 9月16日・敬老の日

長崎新聞 2024/09/16 [11:22] 公開

アンケートの回答をユーザーローカル(東京)のテキスト分析ソフト「AIテキストマイニング」で分析して目立った呼び名

アンケートの回答をユーザーローカル(東京)のテキスト分析ソフト「AIテキストマイニング」で分析して目立った呼び名

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9月16日は敬老の日。シルバー、シニア、お年寄りなど人生の大先輩「高齢者」を指す言葉は数あれど、そろそろ新しい呼び名がほしいところ。長崎新聞が情報窓口「ナガサキポスト」のLINE(ライン)で実施したアンケートに131人からアイデアが寄せられた。

◆次点はゴールド
 最も多かったのが、丁寧な高齢者の呼び方である、英語のエルダー(エルダリー)。先輩や年上の、という意味があり、「何だかすてきな響き」(佐世保市の50代女性)。次点はゴールド、ゴールドエイジ。「あらゆる人生体験の到達者。金字塔の意味」(長崎市の80代男性)や「ますます輝く年代でありたい」(大村市の70代男性)という願望も。シルバーより上質なプラチナが複数あった。
 偉大な、という意味のグランド◯◯も人気。ピープルを合わせた造語グランピは「響きがかわいらしく嫌な気はしない」(長崎市の50代女性)。祖父母に限定されるグランパパ、ママに代えて、万人に使えるところもいい。

◆経験豊富
 人生の酸いも甘いも知る先輩へのリスペクトが光るのは積年者、熟齢者、年輪人。幸麗者などの当て字も目立った。
 「ブルーが青年なら、色を重ね輝く虹色のイメージで」レインボー(松浦市の70代男性)。豊かな彩りで表す案がある一方で「いつまでも青くありたい」(雲仙市の60代男性)とエバーグリーンを貫く意志も見過ごせない。
 パイ生地とカスタードクリームを重ねて作るおいしいスイーツミルフィーユのごとく「年齢を重ねるにつれ知識も深まり、人間としての厚みも出てくる」(大村市の60代女性)という楽しいアイデアもあった。

◆家庭内では?
 家の中での祖父母の呼び方も尋ねた。大半はやはり、じいじとばあば、じいちゃんとばあちゃん。孫にとっては4人いる祖父母を区別するのに、長崎ばあばと呼ばれる南島原市の70代女性は「長たらしいと思いつつ楽しんでいる」そう。
 おばあちゃん呼びに抵抗がある長崎市の70代女性は大好きなキャラクターにちなみキティママ。「呼ばれることが若さの秘訣(ひけつ)」になっている。

◆親しみと敬意
 「見た目だけでは何歳か分からないから、名前で呼ぶ」「自分が呼ばれたら、いい気持ちになる」「長く社会に貢献されたことへの尊敬を込めて」。あらゆる意見の中には共通して年長者への敬意があった。