知事選


■投票率どう動く? 「乱立が後押し」「盛り上がり欠く」

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 知事選の投票日まで残り1日。各陣営とも気になるのが、当落に影響しかねない投票率。今回は民主、自民両党が候補者を推薦または支援した上、過去最多となる7人が立候補したため2006年の前回知事選(52・27%)を上回るとの見方で各陣営は一致する。浮動票の取り込みを狙う各陣営は、投票率アップが有利とみる。ただ、盛り上がりに欠けるともいわれており、各陣営はその動向に注目している。

 衆院選長崎4区の補欠選挙と同日選挙だった1998年知事選は、自民党などが推薦した金子原二郎氏と、自由党推薦の西岡武夫氏の事実上の一騎打ちとなり、投票率は68・78%。最近5回の知事選で、衆院選と同日選だったときに次ぐ高さだった。

 今回は民主、自民両党が共に候補者を推薦または支援し、98年以来12年ぶりの激戦とみられている。だが、ランタンフェスティバルや冬期五輪の開催と重なったことや、候補者の知名度が低いことなどを理由に、選挙戦は「盛り上がっていない」とみる陣営は多い。それでも、新しい知事の誕生と新人7人が立候補した「話題性」で、各陣営は「60〜70%」を予想する。

 民主党などが推薦する橋本剛候補(40)の陣営は、大票田の長崎市で投票率が上がることを期待。「候補者が若い分、若者の投票率が上がれば有利」と自信をのぞかせる。ただ、民主党県議は「『政治とカネ』の問題で(民主の)イメージが良くない」と、投票率の低下を懸念。影響を見極めきれずにいる。

 自民党などが支援する中村法道候補(59)の陣営。長崎市内は55%前後とみるが、ある市議は過去2回の知事選で40%台が続いたことから「今回も50%に届かないこともあり得る」と推測。昨夏の衆院選で長崎1区の投票率は67・03%。自民候補は民主候補に約4万票差をつけられたが「50%を切ればこんな票差はつかない」と分析。一方、陣営幹部は出身の南島原市の投票率を「75〜80%」とみており、地元の強みを生かし、票の上積みを狙う。

 共産推薦の深町孝郎候補(67)陣営は「80%超えれば十分勝機はある」、押渕礼子候補(71)陣営は「80%まで上がれば票が流れる希望がある」。知名度を生かし、若者や主婦層を狙う大仁田厚候補(52)陣営は「70%に近ければ近いほど良い」とそれぞれ高い投票率を期待する。ただ「候補者が多すぎて、票の流れが予測できない」と戸惑う声もある。

 期日前投票者数も投票率を占う一つの要素になる。制度の導入後、各2回ずつあった参院、衆院選は、各選挙ともそれぞれ前回の期日前投票者数を上回り、投票率も上昇した。県選管によると、告示翌日の5日から14日までの10日間の投票者数は前回知事選の同時期と比べ約2倍に上っている。


2010年2月20日長崎新聞掲載