知事選


■激戦区ルポ/佐世保市 現職の地盤 組織戦の様相

中村候補/金子後援会が存在感 橋本候補/労組中心に追い込み

最近2回の国政選挙における各候補者の得票 佐世保市
 過去3回の知事選では、県北出身の金子原二郎知事が圧倒的な強さを見せた佐世保市。中村法道候補(59)は自民、公明両党や金子後援会などが組織選挙を展開している。橋本剛候補(40)は、労組を主体に必死の追い上げを図っている。

 15日、同市で開かれた中村候補の個人演説会。応援演説に立った石破茂自民党政調会長は、中村候補優勢を伝えたマスコミの世論調査結果に、「一歩リードというのが一番怖い」と厳しい口調で戒めた。

 佐世保の戦いについて、ある同党関係者は「経済人、自公の議員はもちろんだが、金子後援会の貢献度も相当大きい」と言う。

 金子知事は昨年11月の不出馬会見で「後継指名はしない」と明言。だが、後援会幹部や知事の親族は公然と中村候補を支援。後援会関係者の一人は「金子県政12年をきちんと評価しているのは中村。応援するのは当然」と説明する。

 一方で後援会の一部には、夏の参院選に金子知事の出馬を望む声もある。ある同党議員は「佐世保で(橋本候補を)圧倒すれば、知事は健在ぶりを示せる」と思惑を読み解く。

 地元選出の北村誠吾衆院議員は「労組は潜行して地道に活動している。2007年の参院選では苦い思いをした。最後まで引き締める」と話す。

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 「多くの人が出席した。やっと(中村候補の)肩に手が届きつつある」

 17日、同市内の公園であった橋本候補の総決起大会。集まった支持者らを前に、佐世保重工(SSK)労組の江口茂広執行委員長はあいさつに力を込めた。

 橋本候補陣営は告示前「知名度を上げるため少しでも人が集まる場所に連れて行っている」(民主党県議)と、長崎市中心に活動を展開。相対的に佐世保市では動きが鈍かった。江口委員長は「佐世保では橋本の顔と名前が浸透していない」と危機感を語る。

 地元陣営関係者の一人は「広く支持を集めるため政党を表に出さない戦術を進めたが難しかった。民主党として知事選を戦ったことがこれまでにないのも一因」と内情を明かす。

 打開に向け陣営は、労組を中心にした浸透に全力を注ぐ。17日は労組員の動員を徹底。江口委員長は「(同市で民主候補が自民候補を小差でかわした)07年参院選が死守ライン。組織内候補並みの追い込みをかける」と意気込む。

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 深町孝郎候補(67)は現県政の批判票取り込みに力を入れている。押渕礼子候補(71)は14日、同市で集会を開くなど女性を中心とした支持拡大に躍起。大仁田厚候補(52)は街頭活動などを中心に、都市部の無党派層取り込みを狙う。


2010年2月18日長崎新聞掲載