真珠湾攻撃の歴史 インスタで発信 「ハワイ派遣高校生平和大使」の2人

2022/12/09 [12:00] 公開

インスタグラムなどで真珠湾攻撃の歴史などを紹介している駒田さん(右)、垣本さん=長崎市役所

 太平洋戦争のきっかけとなった旧日本軍の米ハワイ・真珠湾攻撃について、長崎県内の高校生2人が学習した成果をインスタグラムで発信している。特に同世代の若者に向けて、攻撃に至る経緯や、現地の遺構などを文字や写真で分かりやすく紹介している。
 2人は向陽高3年の垣本栞さん(18)と長崎南山高3年の駒田涼さん(18)。今年3月に「ハワイ派遣高校生平和大使」に選ばれ、真珠湾攻撃の被害者らと現地交流を予定していたが、新型コロナ禍で渡航を断念。代わりに8月にオンラインで被害者と結び、証言を聞くなどしてきた。
 2人は太平洋戦争開戦日の12月8日を前に、「なぜ起こったか」「遺構紹介」などのタイトルで資料を作り、平和大使らのインスタアカウント(@10000hssc)で連日投稿。7日にはウクライナ情勢などを踏まえ「現在も過去も自分事として捉え、過去から学び、現在を見つめ、未来を考えることで平和を築く一歩が見つかる」との声明文をアップした。
 駒田さんは「自分たちと同じ若い世代には真珠湾攻撃を知らない人もいる。原爆の被害だけでなく、日本の加害の歴史も忘れず、平和を訴えていくことが大切だと思う」と語った。