長崎県新上五島町江ノ浜地区の海岸通りにある、ごみステーションは底に御影石が敷き詰められ、なんともぜいたくな仕様となっている。
昔から石材店が多かった同地区。約5年前、ある店主が加工して余った板石を敷いてくれたという。当人が故人となった今、思い付いた経緯は分からない。地区内にはほかにも、別の店主が同様に設置したものがあるそうだ。
いつも利用する吉田ミドリさん(69)は「水を流すだけできれいになるし、ごみ置き場にありがちな悪臭もなくて助かる」。記者から「珍しい」と聞くと、「だったら、これからは地区の自慢にして大事に使っていかんばね」と笑顔で応えた。