鎮西学院、3年ぶり全国へ 宮崎日大に5-0で快勝 九州高校女子サッカー

2022/11/21 [11:20] 公開

【準々決勝、宮崎日大-鎮西学院】後半5分、鎮西学院のFW井手(左端)がクロスを頭で合わせてハットトリックを達成=スポーツパークいさはや

 サッカーの第33回九州高校女子選手権第2日は20日、諫早市のスポーツパークいさはやなどで準々決勝4試合が行われ、長崎県勢は鎮西学院が宮崎日大に5-0で快勝し、3年ぶりに九州4枠の全日本選手権(12月30日開幕・兵庫)出場権を得た。
 鎮西学院は前半18分、FW井手のシュートで先制。井手は32分にもGKが蹴り出そうとしたボールを奪って左足でゴールに流し込むと、後半5分にはMF福元のクロスを頭で合わせてハットトリックを達成。チームはその後も攻撃の手を緩めず、26分にDF川島、ロスタイムに途中出場のFW折原が追加点を挙げた。守備も主将のDF黒田を中心に最後まで集中を切らさなかった。
 第3日は21日、島原市の県フットボールセンターで準決勝の神村学園(鹿児島)-鎮西学院、柳ケ浦(大分)-東海大福岡を実施する。

◎井手がハットトリック

 鎮西学院のFW井手がハットトリックを達成。チーム3年ぶりの全国切符獲得に大きく貢献した。地元諫早で躍動した2年生は「応援が力になった。絶対に勝って恩返しがしたかった」と表情を緩めた。
 昨年は同じ準々決勝で敗れて「今年こそ」と臨んだ一戦だった。試合開始から優位に立ちながら、決定機を生かし切れずにいた前半18分、敵陣で背後に抜け出すと、パスを受けてドリブルで持ち上がり、GKの動きを見ながら落ち着いてシュート。チームも自身も波に乗せる一発に、川原監督も「やはりうちのエース。あれで楽になった」とうなずいた。
 大会前日から会場近くのホテルに泊まり込み、一体感を高めている。準決勝の相手は6月の全九州大会で1-7で敗れた神村学園(鹿児島)。井手は「ストライカーとしてチームを助ける得点を」、主将のDF黒田も「九州王者に一歩でも近づきたい」と気合十分だった。