長崎―福江の貨物船「協徳丸」代替 「大黒丸」11日から導入 輸送体制を維持

2022/11/10 [12:20] 公開

 長崎港と福江港を結ぶ貨物船を運航する五島汽船協業組合(五島市)はこのほど、老朽化している「第38協徳丸」に代わる大黒丸(約197トン)を調達し、11日から導入する予定であると明らかにした。現在の輸送体制を維持する。
 大黒丸は1995年に建造。協徳丸と同型の中古船で、所有する佐賀県の海運会社から10月下旬に購入した。現在、長崎市内のドッグで運航前検査を行っている。協徳丸と同じく、日祝日の翌日を除いて午前0時すぎに長崎港を出て、福江港に同5時すぎに到着する。
 協徳丸は、食料品や農業用肥料、新聞などを輸送してきたが、就航から約30年がたち老朽化。同組合は当初、8月末の検査期限に合わせて廃止し、別のスケジュールで運航している貨物船「フェリーさくらⅡ」に集約する方針だったが、積み残しが懸念されるため、期限を延長して中古船の購入を模索していた。
 同組合は「これまでと同じ時間、体制で輸送できるので、顧客の要望に応える運航に努めていきたい」としている。