SNS活用で地方企業のプロモ支援 「NAVICUS九州」長崎で設立

2022/10/19 [12:30] 公開

SNSで地方企業を支援する下川氏(前列左から2人目)や武内氏(同3人目)ら=長崎新聞社

 交流サイト(SNS)を活用し地方企業のプロモーションを支援するNAVICUS(ナビカス)九州が今月、長崎市で設立された。地元でIT事業に携わる下川卓郎氏(39)が代表取締役に就任。TikTok(ティックトック)やツイッターを軸にSNSプロモーションの最先端ノウハウを持つNAVICUS(東京)と業務提携する。
 人口減少で商圏縮小にさらされる地方企業にとって、全国とつながるSNSは集客や販売の有効な武器となるが、多くはうまく活用できていない。同社はこうした企業に対し、SNSのコンサルティングや運用代行、内製化の支援などを行う。
 下川氏は本県のウェブメディア「ながさーち」の運営やウェブコンサルティング、「街コン」など地域活性化イベントを手がけてきた。
 提携するNAVICUSは2018年創業。社員約50人のうち約8割が全国各地でリモートワーク。地方に居住しながら、コンビニなど首都圏の大手企業の業務を受注している。新型コロナウイルス禍でオンライン形式が世間に浸透したのを追い風に、業績は堅調に拡大中という。
 同社の武内一矢代表取締役は「地方の中小企業にも、首都圏水準のプロモーションを提供しギャップを埋めたい」とNAVICUS九州を全面支援する構え。下川氏は「長崎を拠点に九州各地へ事業展開する。若い優秀な人材に地元で活躍してほしい」と人材登用にも意欲を示す。
 NAVICUS九州は下川氏と武内氏、長崎市出身でベンチャー企業育成などを多数手がける松本徳次郎氏が共同出資した。