旅の思い出を手紙に JR千綿駅の「そのぎ花茶郵便」 駅舎の生花店が販売

2022/10/14 [11:30] 公開

駅舎内の生花店「ミドリブ」で販売しているそのぎ花茶郵便と丸形ポスト=東彼杵町、JR千綿駅

 JR九州の観光列車「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」が停車するJR千綿駅(長崎県東彼東彼杵町平似田郷)。駅舎を管理する生花店「ミドリブ」は特産そのぎ茶や花びらを封入した「そのぎ花茶郵便」を販売している。「駅舎前のレトロなポストに投函(とうかん)し、旅の思い出に」。旅先から始まるストーリーを演出している。
 きっかけは5月、同町のまちおこしグループが開いた駅活用の公開会議。「現役の丸形ポストがあるので、待ち時間用にポストカードがあれば」と参加者の提案を形にした。切手と封筒は千綿駅と「ふたつ星」をイメージしたデザイン。表面にメッセージを書く欄を設けた。そのぎ茶の和紅茶ティーバッグに食用の花びら、地元の果物を使ったドライフルーツを入れ、受け取った人は1杯の花茶を楽しめる。観光列車が運行する金-月曜に販売する。乗客以外も購入可能。550円。
 和紅茶とドライフルーツを担当する池田茶園(同町三根郷)の四代目、池田亮さん(30)は「どんな人が飲んでくれるのか、非常に面白いストーリー。参加できて光栄」と話す。「ミドリブ」の下野惠美子さん(34)は「手紙とお茶が、駅にまた来てくれるきっかけになれば」と期待する。