「竹ン芸」3年ぶり奉納 14、15日に長崎・若宮稲荷神社

2022/10/06 [12:50] 公開

 長崎市伊良林2丁目の若宮稲荷神社で14、15日開かれる秋の大祭で、国選択無形民俗文化財「竹ン芸」が3年ぶりに奉納される。新型コロナウイルス感染拡大に伴い2020、21年は中止していた。
 竹ン芸は、五穀豊穣(ほうじょう)や商売繁盛を祈願して奉納する神事で、200年以上の歴史がある。神の使いとされる「白狐(びゃっこ)」が竹やぶの中で遊ぶ様子を表現しており、保存会のメンバーが男狐と女狐に扮(ふん)し、高さ10メートル以上の青竹の上で命綱なしの芸を披露する。
 今月1日、稽古始めに当たり安全を祈願する「小屋入り」を済ませた。瓊浦高生徒のエイサーや和太鼓、若宮保育園の園児による舞踊奉納も執り行うが、氏子町のみこし巡行と舞踊は中止する。
 同神社の大坪丈夫宮司(65)は「中止の2年間は寂しく、気が抜けたようだったので、奉納が決まり高揚感がある。準備でバタバタだがとても楽しみ」と話した。
 竹ン芸は14日午後2時と8時、15日の正午、午後3時、8時の計5回奉納される。