波佐見町新庁舎が起工 産業振興と文化生む拠点に

2022/07/05 [11:30] 公開

新庁舎の完成イメージ(波佐見町提供)

 長崎県東彼波佐見町の新庁舎建設工事の起工式が4日、同町宿郷の現地であった。工期は2023年8月末までの予定。24年1月の業務開始を目指している。
 現庁舎は1961年に建てられ老朽化、耐震性も不足している。現庁舎の北に鉄筋コンクリート3階建ての庁舎を整備。面積は約3300平方メートルで現行より約500平方メートル広くなる。エレベーターを設けるなどバリアフリーに対応。防災拠点機能や、デジタルの導入で業務を効率化する自治体デジタルトランスフォーメーション(DX)にも対応する。町総合文化会館にある町教育委員会も入る。

神事で工事の安全を祈る一瀬町長(手前)=波佐見町、新庁舎建設現場

 総事業費は現庁舎解体なども含め約22億円の見込み。新庁舎に移転後、現庁舎を解体し駐車場を整備する。
 式には町関係者ら約80人が出席。神事の後、今期で退任する一瀬政太町長は「波佐見の勢いを支え、地場産業の振興と文化を生む拠点になることを期待する」とあいさつした。