島鉄 バス2路線 9月末で廃止 南島原市内3区間

2022/06/01 [12:40] 公開

 島原鉄道(島原市)は31日、人口減少による利用者減少や車両の老朽化、運転手不足などに加え、新型コロナ禍に伴う経営状況の悪化を受け、南島原市内が起終点のバス2路線を9月末で廃止すると発表した。
 島鉄によると、ここ20年のバス利用者数は、2008年度の約249万8千人をピークに、21年度は約121万5千人と半数以下に減少している。
 廃止するのは、同市内の山間部などを運行する2路線3区間(計17.2キロ)。口之津原山線の原山-野田(12.7キロ)、口之津西望公園線の西望公園-大江入り口(3.7キロ)と原城温泉真砂-原城前(0.8キロ)の区間。島原や諫早方面へと向かう主要路線は存続する。
 南島原市は10月、利用者の予約に応じて走るデマンド型乗り合いタクシーの実証運行を予定しており、島鉄は「乗り合いタクシーが代替手段として対応できると判断した」としている。