【3日】長崎県内8市町 64人コロナ感染 平戸、諫早でクラスター

2021/09/04 [09:20] 公開

3日の発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(2日午後7時現在)

 長崎県などは3日、県内6市2町で計64人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表。平戸市の青洲会病院と、諫早市の保育園でそれぞれ新たなクラスター(感染者集団)が発生した。
 青洲会病院では3日公表分までに医師や看護師ら職員4人と外来患者2人の計6人の感染を確認した。
 同病院によると、先月31日に外来職員が体調不良を訴えたため検査し、陽性が判明。外来の診察室で感染が拡大した可能性があるとして1日にかけて、この職員と接触した外来患者23人、外来のほかの職員17人全員を検査したという。1日は外来を電話診療に切り替えたが、診察室や周辺を消毒して2日に外来を再開した。
 諫早市の保育園では2日公表分までに職員2人、園児3人の計5人の感染が判明。職員11人と園児20人の計31人を検査し、26人は陰性だった。
 佐世保市では25人が感染。うち9人が同居家族間で広がったとみられる。年齢を公表した感染者のうち15人が30代以下で全体の6割を占める。
 長崎市は19人。クラスター関連では、放課後児童クラブの関係者1人の陽性が判明し、累計11人に。民間保育施設では、市外も含め新たに3人の感染が確認されて計22人に膨らんだ。
 クラスターの影響で市立小学校1校は3日を臨時休校とした。別の市立小学校も関係者1人の感染が分かり学級閉鎖した。
 このほか、大村市在住の40代男性が県外の滞在先で陽性が確認されたが、県内の感染者数にはカウントしていない。