自民・冨岡氏が不出馬意向 世代交代を理由に 衆院 長崎1区

2021/06/25 [10:04] 公開

冨岡 勉氏

 自民党衆院議員で長崎1区から出馬予定の冨岡勉氏(72)=比例九州、4期目=が次期衆院選に出馬しない意向を固めたことが24日、分かった。本紙の取材に答えた。25日に党県連会長の古賀友一郎参院議員ら県連幹部に意向を伝える。
 冨岡氏は不出馬の理由について「若返り。世代交代をしなければならない」と説明。来月4日に73歳になるため党内規で比例代表に重複立候補できないが、「その影響がないとは言えない」と述べた。後継については「意中の人はいる」としながらも明らかにしなかった。
 冨岡氏は前回2017年の衆院選で、国民民主党現職の西岡秀子氏(57)=1期目=に約1万票差で敗れたが、比例で復活当選していた。今月21日に長崎市内で次期衆院選出馬を前提とした報道陣の取材に応じた際、7月以降の党などの情勢調査で厳しい結果が出た場合、出馬を見送る可能性を示唆していた。
 冨岡氏は福岡県中間市出身。長崎大医学部大学院修了。2005年の衆院選で初当選し、文部科学・内閣府副大臣、衆院文部科学委員長、衆院厚生労働委員長などを歴任した。
 長崎1区には西岡氏のほか、共産新人の安江綾子氏(44)が立候補を予定している。