蛇口が生えた?

2020/11/13 [12:45] 公開

いつの間にか木がのみ込んでしまった

 長崎市脇岬町の生目(いきめ)八幡神社に向かい、木立に囲まれた石段の参道を上っていたら、蛇口が生えた木を見つけた。
 ひねっても水は出ない。目線を根元に下ろすとパイプがあった。「いつの間にか木がのみ込んでしまった」と地元の木場自治会長、松本富安さん(71)。今は拝殿そばの水道を使っており、住民が車道を整備したので、石段を通る人も少ないという。
 とっさに自分の目を疑ったが、ここは「生目」の名を冠している通り、眼病平癒の御利益があるそうだ。健康のため石段を歩いている松本さんは「これまで気にもかけていなかったけれど“珍百景”になるかな」。