諫美豚メンチカツで町を元気に 諫早・土井農場直営店で発売

2020/10/30 [23:51] 公開

ブランド豚「諫美豚」をふんだんに使ったメンチカツ

 諫早産米などで育てているブランド豚「諫美豚(かんびとん)」を使ったメンチカツの販売が30日、長崎県諫早市高城町の土井農場直営店で始まった。本紙「声」欄に掲載された高校生の投稿をきっかけに、土井賢一郎社長が「諫早の新しい食べ歩きフードにしたい」と試行錯誤を重ねて考案、販売にこぎ着けた。
 土井農場は、養豚と水稲栽培を柱にした資源循環型農業に取り組む。メンチカツ販売の契機になった投稿は2017年5月30日付。当時、県立諫早高に通っていた女子生徒が、人通りが少ない市中心部アーケードを活気づけるため、諫美豚を使った食べ歩きフードを提案した内容だった。
 同校出身の土井社長は投稿を読み「地域貢献のために農業を始めたという初心を思い出させてもらった。そのお礼も込めて、町が元気になるグルメを提供したい」と決意。諫美豚のひき肉とタマネギ、キャベツを混ぜたメンチカツは、上質なラードで揚げるため、軟らかな肉質と甘みがたっぷり。1個160円。日曜、祝日休み。
 直営店は10月中旬、白い壁と濃紺のテントに一新し、テークアウトコーナーも新設。スタッフの制服もギンガムチェックのシャツとデニム地のエプロン、帽子にリニューアルした。記念セールは11月6~12日(8日休み)に精肉など全商品3割引き。千円以上の購入者(各日先着50人)にメンチカツと諫早産米をプレゼントする。
 諫美豚は市役所食堂(レストランながえ)の地産地消メニュー第3弾にも採用され、特製ソースで煮込んだハンバーグが11月2~30日の平日、提供される。1食700円。

リニューアルした店舗と制服。諫美豚メンチカツで地域活性化に意欲を燃やす土井社長(右から2人目)とスタッフ=諫早市、土井農場直営店
諫早市役所食堂で提供される諫美豚を使ったハンバーグ定食(レストランながえ提供)