【インタビュー】稙田龍生監督 「何試合分もの価値ある戦い」

2020/08/11 [09:43] 公開

「何試合分もの価値ある戦いをしたい」と語る稙田監督=創成館高野球場

 2008年9月に監督就任後、春夏計6度目の甲子園。勝敗に関係なく1試合限定の異例の舞台にどう挑むのか。チームを指揮する稙田龍生監督に、ここまでの選手たちの様子や抱負を聞いた。

 -優勝を掲げていた夏の県大会は2回戦敗退。どう捉えているか。
 2年半の最後の大会で勝つためにやってきたんだから、もちろんベストでいった。ちょっとした心の隙があったのかな。試合後の選手には、野球に限らず、必要なときに必要な力を出せることが大事だと伝えた。社会人になったら、過程は評価されない、結果だよと。

 -甲子園では。
 ここで勝って終わる。それしかない。この場を与えてくれたいろんな人に感謝しつつ、創成館の野球をしっかり後輩たちに見せることが3年生の責任だと期待している。選手たちは誰も経験したことがない悔しい思いをしてきた。1試合だが、何試合分もの価値があるような戦いにできれば。

 -この特別な試合に、長崎のチームが出場する意味も大きいと思うが。
 長崎が全国で勝てない時代も続いたが、レベルは確実に上がっている。長崎が、九州が甲子園の上位に来る時代は近いと感じる。弾みになるように存在感を示したい。