座礁した漁船救出 水産会社の社員ら 平戸海保が感謝状

2020/04/24 [11:25] 公開

感謝状を受けた綾香良一さん(前列左)ら=平戸海上保安署

 平戸海上保安署はこのほど、座礁した漁船を救出したとして、長崎県平戸市主師町の水産会社社長、綾香良一さん(72)ら3人に感謝状を贈った。
 3人はほかに、いずれも同社社員で、良一さんの息子の宏章さん(41)、孫の幸城さん(25)。同海保によると、3月26日午後2時10分ごろ、佐世保市の相浦漁協所属のイカ釣り漁船(19トン、1人乗り組み)が荒天に備えて平戸市生月町の舘浦漁港へ避難しようとした際、誤って座礁。現場は良一さんの会社の近くだった。3人は現場に急行し、乗っていた男性にけががないことなどを確認。引き潮で風が強いため、船体を傷めないように船を固定し、約6時間後、満ち潮になったタイミングで救出した。
 同海保で感謝状贈呈式があり、宏章さんは「男性にけががなく、船体の損傷がなかったことは幸運だった。無事でよかった」と振り返った。