佐世保市立急病診療所 運営を議論 委員会で意見交わす

2020/01/22 [10:31] 公開

市立急病診療所の運営について意見を交わす委員=佐世保市中央保健福祉センター

 佐世保市立急病診療所(高砂町)の運営について、継続的に検討する委員会(委員長・立石憲彦県立大看護学科教授、12人)の初会合が20日、同町の市中央保健福祉センターであった。市内の医療機関などの委員が診療所の現状や対策を議論した。
 急病診療所は市医師会や市薬剤師会などが協力し、夜間や休日に当番制で対応している。医師不足の現状を受け、市は2018年9月に「急病診療所あり方検討委員会」をつくって諮問。委員会は19年3月、運営の安定化に向けた研究、協議の継続などを朝長則男市長に答申した。提言を踏まえ、市は具体的な対策を考えるため、常設の運営委員会を設置した。
 初会合で市は、診療所の小児科医について、日祝日の当番医を3人増やすよう求める市医師会と県県北小児科医会の要望書の進捗(しんちょく)を報告。委員からは「大学院生に協力を求めてはどうか」「医師の高齢化も進んでおり、協力医が減る。大変な状況だ」といった意見が出た。
 市は、医師確保や処遇などテーマごとに部会を設置して具体的な議論を深める方針。