わがまち回顧 松浦支局 「聖地」宣言で交流拡大

2019/12/27 [12:04] 公開

くす玉を割って「アジフライの聖地」を宣言する友田松浦市長(右端)ら=4月27日、松浦市志佐町の道の駅「松浦海のふるさと館」

 4月にアジの水揚げ日本一を背景とした「アジフライの聖地」を宣言。県内外で大きな話題を呼び、交流人口拡大と知名度アップに確かな手応えを感じさせた。
 「市で水揚げ、または市周辺海域で漁獲されたアジを使用する」-など8カ条の「松浦アジフライ憲章」に沿った市内29店舗を協力店に選定。ゴールデンウイークには順番待ちや売り切れの店も出る盛況ぶりだった。
 一方で、アジフライに続く新たな観光の“目玉”づくりが課題。全国有数の産地である養殖のトラフグやクルマエビ、マグロなどを生かしたグルメ、市が力を入れている民泊をセットした体験型観光にも「松浦ならでは」の新たなメニューやアイデアが望まれる。
 元寇(げんこう)の遺物が眠る鷹島町沖の「神崎海底遺跡」は、2012年に海底遺跡では初の国史跡に指定された。同町の市埋蔵文化財センターでは引き揚げられた元寇船の船体を、従来より短期間で保存処理する装置が4月に完成、稼働を始めている。
 来年は調査が始まって40年の節目。今後は遺跡や遺物をどう見せ、PRしていくのか、市内の観光地や施設とのルート化など観光資源としてさらに活用する戦略が求められる。

◎主なニュース

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