佐賀県の山口祥義知事は28日、九州新幹線長崎ルート未着工区間の整備方式を巡り、国土交通省で赤羽一嘉国交相と会談し、あらためてフル規格前提の議論には応じない考えを示した。山口知事と記者団の主なやりとりは次の通り。
-何を伝えたのか。
さまざまな問題について議論する準備はあるが、フル規格と決め、それがにじみ出るような形の議論に関しては応じるのは難しい状況だと伝えた。
-4者協議に今後どのような対応をするのか。
今日は意見交換にとどまった。引き続きこうした場で議論していきたい。
-4者協議への参加要請はあったか。
特に具体的な話をされたとは思っていない。
-国交相と会って話した印象は。
相手の置かれている立場や考えを少しずつ知っていく努力をしていただけることは尊い。特に整備新幹線のスキームについては佐賀県は非常に難しい状況に置かれている。そういったことについても理解いただけるものと思っている。
-国交相からの発言は。
一つ一つに対してコメントがあったわけではない。(佐賀県は)特急、フリーゲージトレイン、乗り換え方式については合意している。後はミニ新幹線とフル規格。(4者協議は)すべての可能性について議論する場でないといけない。ミニとフルについて時間をおいて議論することはやぶさかでない。