五島の潮風感じて サイクリングマップ完成

2019/10/11 [00:02] 公開

五島市観光協会が制作した「GOTO CHARI サイクリングマップ」

 長崎県五島市観光協会は、市内を自転車で周遊するモデルコースを掲載した「GOTO CHARI サイクリングマップ」を制作した。市中心部の文化施設などを40分ほどで巡る手軽なルートや、約2時間半かけて二次離島まで足を延ばすコースなど7種類を紹介。同協会は「潮風を感じながら、車では感じられない音や匂い、景色を楽しんでほしい」とPRしている。
 市中心部を巡るコースでは、福江城跡や山本二三美術館などを巡る「歴史・観光」(約3.5キロ)と、洋菓子店など9店舗を紹介した「スイーツ」(約8キロ)を用意。郊外に出向く長距離コースでは、雄大な自然を楽しめる「鬼岳・鐙瀬(あぶんぜ)」(約23キロ)、堂崎教会を折り返し地点とした「奥浦・堂崎」(約19キロ)を設定した。二次離島の奈留島、久賀島、嵯峨島を回るコース(約6~28キロ)もある。
 アクティビティーを好む観光客の取り込みや、滞在時間を延ばすことが目的。いずれのコースも、電動アシスト機能付き自転車を有料で借りることができる。貸出場所は「福江港ターミナル」(東浜町2丁目)内の同協会窓口か「武家屋敷通りふるさと館」(武家屋敷2丁目)。奈留島は奈留港ターミナル内の「奈留レンタカー」、嵯峨島は嵯峨島港そばの「中村商店」で貸し出している。
 マップは同協会窓口などで配布している。同協会は「今後は地元ガイドが同行するサイクリングツアーなど、より付加価値のある形で展開していきたい」としている。