新潟の漁業調査船進水 前畑造船、「越路丸」と命名

2019/09/21 [14:00] 公開

命名・進水式を迎えた漁業調査船「越路丸」の前で写真に納まる関係者=佐世保市、前畑造船

 佐世保市干尽町の前畑造船で20日、新潟県の漁業調査船(107トン)の命名・進水式があった。「越路丸」と命名され、関係者が航行の安全を祈願した。来年2月に引き渡される。
 全長28メートル、幅6.2メートル。速力は約12ノットあり、最大15人まで乗ることができる。水温や海洋資源の調査、漁具の試験などに活用する。
 神事を執り行った後、支綱を切断された船は、ゆっくりと進水した。運用に当たる新潟県水産海洋研究所の藤田利昭所長は「漁業者の期待に応えられるようにしたい」と語った。
 同社は2016年に山口県の漁業調査船を手掛けており、現在は鹿児島県の漁業調査船も建造中。北村與志郎社長は「貨物船や旅客船に加え、今後はこうした船も積極的に手掛けたい」と話している。