「いさはや梨」出荷始まる 糖度高める「完熟無袋栽培」

2019/08/31 [00:00] 公開

大ぶりの「いさはや梨」豊水を仕分けする女性たち=諫早市本野町、JAながさき県央選果場

 長崎県諫早市本明町の梨生産農家でつくるJAながさき県央いさはや梨研究会(川原晋会長)は30日、ブランド化を進めている「いさはや梨」豊水(ほうすい)の出荷を始めた。水分を多く含んだみずみずしい果肉が楽しめる。
 同研究会は1984年から生産を始め、知名度アップを図ろうと昨年、「平松梨研究会」から現在の名称に改めた。農家5戸が約160アールで、お盆前に収穫する「幸水(こうすい)」と大玉の「豊水」を栽培。袋を使わずに糖度を高める「完熟無袋栽培」が特徴。
 30日朝、農業者が本野町のJA県央選果場で糖度を確かめた後、重さごとに仕分けし、丁寧に箱詰めした。川原会長(61)は「大きく玉が育ち、昨年を上回る収量になりそう」と話した。
 今年は台風の影響がなく、幸水は8月上旬に約4.5トン出荷。豊水は9月中旬まで約25トンを出荷する。同研究会は諫早の「眼鏡橋」などをイメージしたブランドロゴや贈答用箱を作製。市のふるさと納税返礼品に登録した。

「眼鏡橋」などをイメージした「いさはや梨」のロゴマーク