立ち泳ぎで「大名行列」 子どもたちが披露

2019/08/25 [00:10] 公開

立ち泳ぎをしながらみこしを力強く持ち上げる子どもたち=長崎市民総合プール

 NPO法人、長崎游泳協会(田中直英理事長)の夏季水泳教室に参加している子どもたちが24日、教室が開かれている長崎市松山町の市民総合プールで「大名行列」を披露。観客を沸かせた。
 子どもたちの成果発表の場として、1982年から実施。鉄砲隊や騎馬隊などに扮(ふん)し、江戸時代に立ち泳ぎで川を渡った肥後細川藩の参勤交代行列を再現した。
 ほら貝と太鼓の音が鳴り響く中、小中学生ら約350人の行列がスタート。お殿様役の橋田慶信教育長と、お姫様役の豊永美月さん(7)=同市立村松小1年=を乗せた2体のみこしをそれぞれ約30人で担ぎ、25メートルを立ち泳ぎで渡った。途中、掛け声に合わせてみこしを高く持ち上げると、会場からはひときわ大きな拍手が起こった。
 騎馬隊に扮した加賀江平三君(9)=同市立山里小4年=は「足がきつかったけど、楽しかった」。担ぎ手の佐藤希美さん(10)=同市立城山小4年=は「練習よりも、うまくみこしを持ち上げられた。100点です」と笑顔を見せた。
 行列以外にも、教室に参加している約2千人の子どもたちが、それぞれ約1カ月間の練習の成果を披露した。