新幹線、IR認定など採択 24議案 今秋 国に要請へ 九州各県議会議長会

2019/08/21 [11:00] 公開

各県提案の要望を採択した九州各県議会議長会議=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎

 九州各県議会議長会は20日、長崎市内で本年度の第2回定例会を開き、長崎県が提案した新幹線網の整備促進や、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に長崎県を九州第1弾として区域認定することなど、各県提案の24議案を採択した。秋に政府などに要請する。

 定例会は年2回、各県持ち回りで開催。長崎県の瀬川光之議長ら各県の議長、副議長らが出席した。

 新幹線網の整備促進は、▽建設財源確保▽九州新幹線長崎ルートの2022年度までの対面乗り換え方式による開業に向けた着実な整備▽鹿児島ルートの並行在来線に対する支援▽東九州新幹線の整備計画路線への格上げ-などを求めた。

 IRについては、6月に九州地方知事会と九州地域戦略会議が九州第1弾のIRとして長崎県を応援する決議をしたことを踏まえた。ギャンブル依存症など弊害対策と安全性の確保も求めた。沖縄県と、県内に誘致の動きがある福岡県は賛同しなかった。

 中村法道知事は来賓あいさつでIRに触れ、九州の発展に寄与できるように「他地域との厳しい競争に勝ち残り、区域認定が得られるよう全力を注いでいきたい」と意気込んだ。