8.9祈念式典 「被爆者の思い、率直に」 「平和への誓い」山脇さん抱負

2019/07/30 [10:16] 公開

「平和への誓い」を述べる山脇さん(中央)と司会を務める水野さん(左)、里さん=長崎市役所

 8月9日の長崎原爆の日の平和祈念式典で被爆者代表として「平和への誓い」を述べる山脇佳朗さん(85)=長崎市晴海台町=と、式典の司会者を務める高校生2人が29日、長崎市役所で記者会見した。山脇さんは「被爆者の思いを率直に伝えたい」と意気込みを語った。
 山脇さんは、11歳の時に爆心地から2.2キロの稲佐町1丁目(当時)の自宅で被爆。「平和への誓い」には得意の英語を盛り込み、核兵器廃絶に協力するよう世界各国に訴える意向を明らかにした。
 市によると、「平和への誓い」は山脇さんの原案通りの文面となった。山脇さんは「唯一の被爆国として、核保有国に対し、核兵器の残酷さを強く訴える役割を果たしてほしいと(安倍晋三首相に)言いたい」と話した。
 式典の司会者は県立長崎東高2年の水野隆星(りゅうせい)さん(16)と里菜々子さん(17)に決まった。水野さんは「慰霊の念を込めて司会をしたい」、被爆3世の里さんは「一人でも多くの人に被爆者の思いが伝わるようにしたい」とそれぞれ抱負を語った。