山本二三さん、ヨシノサツキさんコラボ ミニばらかもん展

2019/07/30 [00:08] 公開

山本二三さんとヨシノサツキさんのコラボ作品を鑑賞する来館者=五島市、山本二三美術館

 アニメーション美術監督の山本二三さんと、漫画家のヨシノサツキさん=いずれも長崎県五島市出身=のコラボレーション作品などを展示した「ミニばらかもん展」が、同市武家屋敷2丁目の「五島の雲 山本二三美術館」で開催されている。9月15日まで。
 「ばらかもん」は、五島を舞台に都会育ちの書道家と個性豊かな島民たちの交流を描いたヨシノさんの人気漫画で、アニメ化もされている。山本さんは「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」など数多くのジブリ作品の背景画を手掛け、現在はライフワークとして、五島列島の風景を描く「五島百景」にも取り組む。
 今回の作品展は、同館の開館1周年を記念し開催。山本さんが描いた鬼岳や高浜など五島列島各地の風景画の中に、ヨシノさんが漫画キャラクターを描き下ろした作品など約20点を展示した。12月~来年2月ごろには展示作品を計60~70点に増やした「大ばらかもん展」も予定している。
 訪れた観光客らは「ここ行ったね」などと話しながら、五島市出身の作家2人がコラボした貴重な作品を鑑賞。同市吉久木町の研修医、末原照大さん(27)は「知らない景色も描かれていて、行ってみたいと感じた。ばらかもんも読みたくなった」と話した。