長崎ペーロン選手権 一般対抗 野母崎3年ぶりV

2019/07/29 [00:06] 公開

決勝で観客が勝負の行方を見守る中、気合十分のラストスパートで後続を引き離す野母崎(手前)=長崎港

 長崎ペーロン選手権大会(長崎新聞社などでつくる実行委主催)は最終日の28日、長崎港を舞台に一般対抗レースが繰り広げられ、野母崎が4分47秒40の好タイムで3年ぶり5回目の優勝を飾った。2位は5大会連続で土井首、3位は昨年6位の三重(角)が入った。
 県外の2チームを含む計16チームが出場し、長崎水辺の森公園側をスタート地点とする往復1150メートルのコースで展開。予選、敗者復活戦、準決勝を経て6チームが決勝に駒を進め、夏空の下、力みなぎるかいさばきに観客から大きな声援が飛んだ。

 決勝の成績は次の通り。
 ▽一般 (1)野母崎=4分47秒40(2)土井首(3)三重(角)(4)琴海尾戸(5)茂木

 ■ベストタイムで雪辱
 予選で4分台の好タイムを記録した6チームがそろったハイレベルな決勝を制し、3年ぶり5回目の優勝をつかんだ野母崎。2016年に2連覇した後は準決勝敗退が続いていただけに、キャプテンの熊本拓二さん(36)は「悔しさをぶつけて最高のレースができた」と笑顔を見せた。
 チームは2月に練習を開始し、5月からは例年に比べて多い週5回の練習をこなしてきた。船にロープをつないだままこぐ練習に力を入れて、筋力アップも図った。
 5月には地域住民らの支援を受けて、ティラノサウルスをあしらった船を新調。「支えてくれる人たちのためにも必ず優勝を」との強い気持ちでレースに臨んだ。決勝では折り返し地点以降、他のチームを引き離し、今年のチームのベストタイムを記録した。
 「チームみんなの思いが一つになったことが結果につながった」と熊本さん。「これからも勝ち続けられるように頑張りたい」と力強く語った。

3年ぶり5度目の優勝を果たし、記念撮影をする野母崎=長崎市、松が枝岸壁