長崎県介護技術コンに挑戦 口加高福祉科の3人、練習励む

2019/07/11 [11:00] 公開

本番に向け練習に励む福祉科のメンバー=南島原市、口加高

 南島原市口之津町の県立口加高(狩野博臣校長、267人)に今春、県内公立高で初めて誕生した福祉科の1年生3人が、福祉を学ぶ高校生が介護技術を競い合う第7回県介護技術コンテスト(17日・シーハットおおむら)に出場する。短時間ながら培った力を発揮しようと連日、練習に励んでいる。
 大会に挑むのは、藤下琴音さん(16)、多良和美さん(16)、池田亜依花さん(16)。大会には県内9校が出場。事前に知らされる利用者の健康状態や興味・関心などの情報を基に、2人一組(補欠1人)で適切・安全な介護技術を競う。最優秀校は九州大会(8月22日・沖縄)の出場権を得る。
 大会に向け、担当の高月優教諭(30)が考えた実践課題に取り組んでいる。要介護の高齢者を介護ベッドから移動させる練習では、「きつくないですか」「ゆっくり立ちましょうね」と優しく声を掛けながら丁寧な介護を心掛けている。声の掛け方や視線などについて互いに確認し、助言し合うなどレベルアップに余念がない。
 高月教諭は「狙うは上位入賞だが、技術的にはまだまだ未熟。学習してきた介護技術の見直しや改善、新たな視点を発見する機会になれば」と話す。藤下さんは「1年生らしいパフォーマンスで会場の人に口加高のすごさを知らしめたい」と意気込んでいる。

県介護技術コンテストに挑む福祉科の生徒ら=南島原市、口加高