離島の将来考える 県立大「しまなびプログラム」

2019/05/28 [00:07] 公開

取り組むテーマについて話し合う学生ら=佐世保市、県立大佐世保校

 県立大の学生が離島の課題や解決策を考える「しまなびプログラム」の初回のグループ討議が23日、長崎県佐世保市川下町の同大佐世保校であった。経営学部と地域創造学部の2年生434人に加え、離島で働く若者3人が、取り組むテーマについて話し合った。
 2015年から全学部の必修科目。対馬、壱岐、五島、新上五島、小値賀、的山大島(平戸)、宇久(佐世保)のいずれかで4泊5日のフィールドワークをして、住民と交流しながら問題解決の方法を探る。
 県は昨年から、島で働く若者にも学生とともに離島の将来について考えてもらおうと、参加を呼び掛けている。今年は新上五島町の高木俊輔さん(38)、五島市の濱村安珠実さん(25)、同市の平山三四郎さん(21)が参加した。
 この日は学部学科が入り交じった約10人のグループを結成。観光や食、産業など、掘り下げたいテーマについて意見を交わした。高木さんは「離島の実情を学生に伝え、深い議論をしたい」と意気込みを語った。
 残り6回の講義で計画を立て、8~9月にフィールドワークに取り組む。