核兵器廃絶の署名を国連機関に毎年届ける高校生平和大使をモデルにしたミュージカル「Signs（サインズ）！～微力だけど無力じゃない」の制作発表会が22日、東京都内であった。主人公の平和大使の成長とともに、20年以上にわたる活動の軌跡を描いた作品。長崎原爆の日に合わせ8月8～12日に渋谷区文化総合センターで上演される。
秘密保護法や憲法改正などを題材に、社会問題に切り込む作品を多く手掛ける劇団「ミュージカル・ギルドq.」（田中広喜社長）が上演。作品を通して都内の若者らに被爆体験の継承や反核運動の在り方を問い掛ける。タイトルは現役の平和大使らが考えた。
「長崎・草創編」「岩手・震災編」「ジュネーブ編」の3編構成。被爆3世の主人公とその仲間が署名や国連での活動などに奮闘するストーリー。主演はAKB48元メンバーで、女優の岩田華怜さん。宮城県出身で東日本大震災を経験した岩田さんは「作品を通じて日本をどう守っていくのかを一人でも多くの人に伝えていけたら」と話した。元平和大使も出演する。