卒業制作で岩石標本の説明板 五島・盈進小6年生 40年ぶり作り直し

2019/03/14 [10:09] 公開

 長崎県五島市富江町の五島市立盈進小(中山末永校長、41人)の6年生が卒業制作で、校舎前にある岩石標本の説明板を約40年ぶりに作り直した。学校近くの「天保海岸」は、五島市が新年度の日本ジオパーク認定を目指すジオサイト(見どころ)の候補地。見学者が立ち寄り、学べる場所になった。

 岩石標本は五島列島で見られる岩石などを展示。同校によると、黒曜石や石灰岩、火山弾など21種類で、校舎が完成した1968年に整備した。説明板は1976年に設置したが、雨風にさらされ、ひどく傷んでいた。

 6年生は川邊珀君、松倉光聖君、宮崎響さん、山本琉太君、米井心之丞(しんのすけ)君の5人。理科の授業で天保海岸を訪れて地層の「五島層群」を観察したり、五島列島ジオパーク推進協議会の専門員から岩石の特徴を学んだりしてきた。

 説明板の制作は1月末に開始。木材をペンキで白く塗り、岩石の名称を丁寧に記した。米井君は「前より見やすくなり、一つ一つの石の名前が分かるようになってよかった」と感想。山本君は「壊れないように大切に使ってほしい」と願っていた。

卒業制作で岩石標本の説明板を作った6年生5人=長崎県五島市、盈進小