災害現場から脱出! 体感型防災アトラクション初開催

2019/02/25 [00:12] 公開

 制限時間内に自然災害の現場から脱出することをイメージした「体感型防災アトラクション(R)」が24日、長崎県西彼長与町岡郷の町民体育館であり、町民約400人が参加した。
 町自主防災組織連絡協議会と町自治会長会などの共催で町制施行50周年協賛事業。イベント企画運営会社フラップゼロ(大阪市)が若い世代に関心を持ってもらおうと作り上げたアトラクションのうち「大雨・洪水編」を計3回公演した。長崎県では初開催。
 参加者のほとんどは家族や自治会など数人のグループ。与えられた25分間で四つのミッションをクリアすれば無事脱出できるという設定。第1ミッションは「災害時に準備しておく」道具を答えた。室内は暗く、大画面では災害現場の映像を上映。時間が迫る中、正解し喜ぶ人もいた。
 1982年の長崎大水害で同町は過去最高の時間雨量187ミリを記録した。家族4人で参加した同町吉無田郷の徳永辰洋さん(35)は「慌てると考えがまとまらない。いざというときに落ち着いて行動できるようにしたい」と話した。

ミッションクリアとなるか。力を合わせてクイズを解く参加者=長与町民体育館