【平成の長崎】165キロ「支援ラン」 熊本地震の被災地 支援呼び掛け

2019/03/01 [00:00] 公開

 佐世保市松瀬町の茶販売業、谷中清人さん(68)が、県内を走りながら熊本地震の被災地への支援を呼び掛けようと、11日朝、佐世保市役所前をスタートした。13日までに長崎市や諫早市など大村湾を一周して佐世保市に戻る計165キロのコースを走る計画だ。
 発生から間もなく2カ月となるが、「ボランティアが足りない」などのニュースを見るたびに、地震への関心が薄れつつあるように感じるという谷中さん。新潟県中越沖地震などの被災地でボランティア活動に当たった経験もあり、「支援ラン」で被災地のボランティアへの参加などを呼び掛けることを思い立った。
 この日は「ランニング仲間」という会社員の原田耕次さん(42)=同市上相浦町=と共に、午前7時に市役所前をスタート。胸には「がんばろう熊本」と書かれたゼッケンを着けた。谷中さんは「被災地は息の長い支援が必要。完走できるか分からないが、多くの人に関心を持ってもらえたら」と話した。
(平成28年6月12日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

「支援ラン」をスタートした谷中さん(左)と原田さん=佐世保市役所前