竹林の電気柵 壊した真犯人は… 設置した男性はおおらかに対応 長崎・松浦

2024/04/23 [12:10] 公開

ぐっと突き上げられたバッテリー保護用の木箱=松浦市内

 長崎県松浦市御厨町中野免にある約2千平方メートルの竹林全体を囲う害獣よけの電気柵。その一部が壊れていたことに近くの福田政博さん(73)が気付いた。当初、イノシシの仕業と疑ったが、真犯人は…。
 バッテリー保護用の木箱(長さ70センチ、幅、高さともに50センチ)をぐっと突き上げていたのは150センチほどのタケノコ。竹林を守ろうと柵を設置した福田さんの心配りを「まさか自ら壊すとは」と驚いたという。
 それでも「どこからでも生えてくるのが竹の性分」と福田さんはおおらか。バッテリーを動かせないため、タケノコを半分以上切断。その上に箱を置き直し、今後もイノシシの害から守っていくという。