壱岐市長に篠原一生氏が初当選 16年ぶり新たなリーダー

2024/04/16 [09:45] 公開

初当選を決め、万歳で喜ぶ篠原一生氏(中央)=14日午後8時48分、長崎県壱岐市郷ノ浦町

 任期満了に伴う壱岐市長選と、欠員に伴う同市議補選(被選挙数2)は14日投開票され、過去最多の4人が立候補した市長選は、無所属新人の篠原一生氏(46)が初当選を果たした。4期目の現職、白川博一氏は退任し、16年ぶりに新しいリーダーが誕生する。いずれも無所属新人で、元市職員の出口威智郎氏(48)、元市議の森俊介氏(39)、元衆院議員秘書の坂本和久氏(59)は及ばなかった。
 人口減少や経済振興の対策を軸に論戦を展開。篠原氏は島内全域を回って市民と対話を重ね、経済や教育、健康の分野を柱とした「100の政策」をまとめたとアピール。交流サイト(SNS)も活用して浮動票も取り込んだ。
 出口氏は給食費の無償化など生活環境の充実を掲げた。森氏は「しがらみのない市政運営を」と強調。坂本氏は農業政策による新たな自主財源確保を訴えたが届かなかった。
 市議補選は、ともに無所属で、元職の山内豊氏(48)と新人の松本順子氏(57)が当選した。
 当日有権者数は2万197人(男9586、女1万611)。市長選の投票率は72.64%、市議選は72.61%=市選管発表=。市長選は前回の67.07%を5.57ポイント上回った。

◎壱岐市長選 (選管最終)
当4,790 篠原一生(しのはらいっせい) 46 無新
 3,716 出口威智郎(でぐちいちろう) 48 無新
 3,114 森俊介(もりしゅんすけ)   39 無新
 2,877 坂本和久(さかもとかずひさ) 59 無新