海自護衛艦「あけぼの」 佐世保に帰港 海賊対処など終え 長崎

2024/04/15 [10:30] 公開

佐世保に帰港した護衛艦「あけぼの」の帰国行事=佐世保市

 海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」(外川久人艦長)が、ソマリア沖アデン湾での約4カ月間の海賊対処などを終えて佐世保に帰港し、13日帰国行事があった。
 同艦には隊員と海上保安官計約210人が乗り込み、昨年9月27日に佐世保を出港。現地で民間船舶を3回護衛し、地域の海上交通安全確保のため情報収集活動にも従事した。イエメンの反政府勢力による船舶への攻撃が相次ぐ中、昨年11月にはあけぼのから約20キロ離れた海域に弾道ミサイルが発射された。
 長崎県佐世保市干尽町の海上自衛隊倉島岸壁で帰国行事を実施。外川艦長が帰国報告し、海上自衛隊の自衛艦隊司令官の齋藤聡海将は「あらゆる事象に対応してくれた君たちは、紛れもなくヒーロー」と訓示で隊員を称えた。
 行事後は家族らが再会を喜んだ。佐賀県伊万里市の樋渡美樹さん(46)は長男の帰国に「任務を遂行して戻ってきてほっとしている。家族でご飯を食べられるのがうれしい」と笑顔を見せた。