「一人前の自衛官に」288人が新たな一歩 海自佐世保教育隊で入隊式

2024/04/09 [12:00] 公開

力強く宣誓する新入隊員=海自佐世保教育隊

 長崎県佐世保市崎辺町の海上自衛隊佐世保教育隊で8日、入隊式があり、一般海曹候補生課程と自衛官候補生課程の計288人が新たな一歩を踏み出した。8月下旬まで実習や座学を通して基礎的な訓練を受け、各部隊に配属される。
 新入隊員は九州各県からの18~30歳。俵千城佐世保地方総監は訓示で「わが国周辺では急激な軍備増強の進展とそれに付随した一方的な現状変更の圧力が高まっている。国際情勢は戦後最大の試練の時を迎え、新たな危機の時代に突入している」と強調。多くの自衛官が洋上で警戒監視や各種訓練に励んでいるとして「課程修了後には一人一人が(国防の)一翼を担うことを心にとどめておいてほしい」と述べた。
 佐世保市出身で一般海曹候補生の島田朋弥さん(18)は「一人前の自衛官になるため、限られた時間を大切に頑張りたい」と決意を語った。